Y-TEC Data Capsule
操作マニュアル
バックアップから、新しいPCで使える状態へ戻すところまで
1.2.0 再公開版(自己署名)/ マニュアル改訂 2026年9月29日1. 使用前の確認
- 技術的な対応対象はWindows 7 SP1 / 8 / 8.1 / 10 / 11、.NET Framework 4.6.1以降です。AnyCPU版は32ビット・64ビットWindowsに対応しますが、Windows 11には32ビット版OSはありません。
- ZIPをフォルダーへ展開し、
Y-TEC Data Capsule.exeをダブルクリックします。EXEだけを別の場所へ移動しないでください。 - アプリは管理者権限を自動要求します。ユーザーアカウント制御が表示されたら、入手元を確認して許可します。毎回右クリックして「管理者として実行」を選ぶ必要はありません。
- 1.2.0再公開版のEXEと同梱DLLはY-TECの自己署名方式です。Microsoftや商用CAが信頼する署名ではなく、WindowsやSmartScreenの警告が表示される場合があります。公式配布元と公開されたSHA-256を確認してください。公開鍵証明書を自動登録する処理はありません。
- 外部通信、クラウド同期、アクセス解析は行いません。OneDrive / iCloud等のオンライン専用ファイルも自動ダウンロードしません。
古いWindowsや.NET Framework 4.6.1の技術的対応は、Microsoftによる現在の保守を意味しません。旧OSの互換性は過去の試験記録であり、今回の再公開で全OSを再試験したものではありません。
2. 起動時の3モード
文書・写真・ブックマーク・メール・年賀状・会計・MobileSync・Wi-Fi設定などを保存します。
Data Capsuleで暗号化保存したWi-Fi設定を別PCへ登録します。
Chrome・Edge・Firefoxのブックマークだけを戻します。
3. データをバックアップする
直下に
Windowsフォルダーがある内蔵・USBドライブだけが表示されます。USBドライブを後から接続した場合は[再検出]を押します。外付けSSDなど、新しいバックアップフォルダーを作る親フォルダーを選びます。元のWindowsドライブ内は選べません。
例:
20260728丸ごとバックアップ。同名のファイルやフォルダーがある場合は、別名へ変更します。[すべてチェック][すべて外す]、グループごとのチェック、個別項目の3段階で選べます。グループ名左の矢印で個別項目を開きます。
ファイル数・予定容量・警告・作成先を確認します。オンライン専用ファイルが見つかった場合は、対象外の件数と表示サイズも確認します。設定を変えた場合は、もう一度確認します。
確認画面を読み、開始します。現在のWindowsドライブからブラウザーブックマークを保存する場合は、対象ブラウザーを自動終了します。未保存の入力内容は先に保存してください。
backup-manifest.v1.jsonにはコピー件数、失敗、警告、ACL結果が記録されます。コピー中は保存先ドライブを抜かないでください。4. バックアップ項目と出力先
バックアップルートの下にdata、Wi-Fi設定はwindows-settingsが作成されます。一般ファイルは元ドライブからの相対位置を残すため、どのユーザーのデータかを判別できます。
| グループ | 主な内容と注意 |
|---|---|
| 基本データ | デスクトップ、ドキュメント、ダウンロード、ピクチャ、ミュージック、ビデオ。OneDrive / iCloud等はPC内に完全な実体があるファイルだけをコピーします。 |
| ブラウザー | IE / Chrome / Edge / Firefoxのブックマークのみ。パスワード、Cookie、履歴、セッションは保存しません。 |
| メール | Thunderbird、Outlookデータ、Windows Mail系。使用中ファイルはVSSを試み、取得できなければ警告します。 |
| 端末データ | iPhone / iPadのMobileSync。AppData内とユーザーフォルダー直下を両方探索します。 |
| Windows設定 | Data Capsuleを実行しているPCのWi-Fi設定を、別PCへ移せる暗号化ファイルとして保存します。 |
| 年賀状ソフト | 個人ユーザーとPublic / All Usersの住所録候補を別々の項目で探索し、個人分と共有分を混ぜずにソフト別フォルダーへ整理します。対応製品は「8. 年賀状ソフト」を参照してください。 |
| 会計ソフト | 弥生会計・やよいの青色申告、フリーウェイ経理の候補。公式バックアップを必ず優先します。 |
出力例
D:\20260728丸ごとバックアップ\data\Users\旧ユーザー名\DocumentsD:\20260728丸ごとバックアップ\data\年賀状ソフト\筆王D:\20260728丸ごとバックアップ\data\年賀状ソフト\共有住所録\筆ぐるめD:\20260728丸ごとバックアップ\data\会計ソフト\弥生会計・やよいの青色申告D:\20260728丸ごとバックアップ\windows-settings\wifi
5. 手動移行・復元の共通手順
Wi-Fi設定とブラウザーブックマーク以外は、Data Capsuleが移行先アプリへ自動投入しません。次の順番で安全に戻します。
- バックアップルートを保管する:
backup-manifest.v1.jsonがある一番上のフォルダーを、作業が終わるまで変更・削除しません。 - 移行先アプリを先に入れる: 可能なら移行元と同じ版、またはメーカーが案内する互換版をインストールし、一度起動して保存先を作ります。
- 移行先アプリを終了する: コピー対象を使用中のまま上書きしません。タスクトレイに残るアプリも終了します。
- 移行先の現データを退避する: 既存フォルダーを別名にするか別の場所へコピーし、戻せる状態にします。
- 必要なデータだけをコピーまたは取り込む: バックアップの
data\Users\旧ユーザー名から、移行先の現在のユーザーフォルダーへコピーします。「移動」ではなく「コピー」を使います。 - 対象ソフトで確認する: ファイルを開き、件数・更新日・年度・アカウント等を確認します。確認できるまで旧PCやバックアップを消しません。
基本データの戻し先
| バックアップ内 | 通常の戻し先 |
|---|---|
data\Users\旧ユーザー名\Desktop | 現在のユーザーのデスクトップ |
...\Documents | 現在のユーザーのドキュメント |
...\Pictures | 現在のユーザーのピクチャ |
...\Downloads | 現在のユーザーのダウンロード。実行ファイルは入手元を再確認してから開きます。 |
backup-manifest.v1.jsonで確認できます。必要なファイルだけ事前にダウンロードして再実行するか、移行先で同じクラウドサービスから同期してください。6. Thunderbird
バックアップできる範囲
| 保存するもの | 保存しないもの |
|---|---|
| メール本体、POPやローカルフォルダー、IMAPのローカルデータ、アカウント設定、アドレス帳、フィルター、カレンダー・アドオン等のプロファイル内データ。 | 既知の保存パスワードDB、鍵DB、Cookie、セッション・クラッシュ復旧用ファイル。具体的にはlogins.json、key3.db、key4.db、signons*、cookies.sqlite*、主なsession/recoveryファイルです。 |
推奨: Thunderbirdのインポートツールで戻す
- 移行先へThunderbirdをインストールします。可能なら移行元と同じ版か、より新しい安定版にします。
- バックアップ内の
data\Users\旧ユーザー名\AppData\Roaming\Thunderbird\Profiles\プロファイル名を探します。Windows XP系ではApplication Data\Thunderbird\Profilesです。 - Thunderbirdのメニュー[≡]→[ツール]→[設定とデータのインポート]を開きます。
- [別にインストールしたThunderbirdからインポート]を選び、[プロファイルフォルダーを選択]から手順2のプロファイルを指定します。
- アカウント設定、メッセージ、アドレス帳など必要な項目を選び、開始します。
- 再起動後、メール件数・ローカルフォルダー・アドレス帳を確認し、求められたパスワードを再入力します。
Mozillaの案内では、ZIPからのインポートは2GBまでです。Data CapsuleはZIP化したThunderbirdプロファイルではないため、容量が大きい場合も上記の「プロファイルフォルダーを選択」を使用します。
代替: Thunderbirdフォルダーを丸ごと置き換える
- 移行先でThunderbirdを一度起動し、すぐ終了します。
%APPDATA%を開き、現在のThunderbirdフォルダーをThunderbird.before-restore等へ改名して退避します。- バックアップ内の
AppData\Roaming\Thunderbirdフォルダーを、移行先の%APPDATA%へコピーします。 - Thunderbirdを起動して確認します。起動できない場合は退避したフォルダーへ戻し、インポートツールを使用します。
7. iPhone / iPad(MobileSync)
保存する場所
- デスクトップ版iTunes系:
data\Users\旧ユーザー名\AppData\Roaming\Apple Computer\MobileSync - Microsoft Store版iTunes / Appleデバイス系:
data\Users\旧ユーザー名\Apple\MobileSync
両方が見つかれば両方を保存します。実際の端末バックアップは各MobileSync\Backup配下にある長い英数字名のフォルダーです。フォルダー名や内部ファイルを変更しないでください。
移行先で認識させて復元する
- 移行先へAppleデバイスアプリ、または利用するiTunesをインストールし、最新版へ更新します。
- アプリを一度起動します。Appleデバイスアプリなら[一般]→[バックアップを管理]→[エクスプローラーに表示]で、移行先が実際に使用する
Backupフォルダーを確認できます。 - Appleデバイスアプリ / iTunesを完全に終了します。
- 手順2で確認した
MobileSync\Backupへ、バックアップ内のMobileSync\Backupにある端末別フォルダーをコピーします。すでに同名フォルダーがある場合は上書きせず、移行先側を先に別の場所へ退避します。 - アプリを開き、[バックアップを管理]またはiTunesの[編集]→[環境設定]→[デバイス]で、日付と端末名を確認します。
- iPhone / iPadを接続し、端末側で「このコンピュータを信頼」を許可します。
- Appleデバイスアプリの[一般]、またはiTunesの[概要]から[バックアップを復元]を選び、目的のバックアップを指定します。
バックアップが一覧へ出ない場合は、コピー先方式が合っているか、Backupが二重(Backup\Backup)になっていないか、端末別フォルダーの中身を変更していないか確認します。
8. 年賀状ソフト
Data Capsuleは次の製品の住所録候補を、個人住所録と共有住所録に分けて分類します。バックアップ画面で「年賀状ソフト」グループをまとめてチェックすると、個人用と共有用の両項目を選択できます。
| 画面の項目 | 探索する場所 | 保存先 |
|---|---|---|
| 年賀状ソフト・住所録データ | 各ユーザーのDocuments / My Documents / Desktop | data\年賀状ソフト\製品名 |
| 年賀状ソフト・共有住所録データ | Users\Public\Documents、Users\Public\Desktop、旧WindowsのAll Users相当 | data\年賀状ソフト\共有住所録\製品名 |
Public\Documents\みんなの筆ぐるめにある.FGA住所録は、data\年賀状ソフト\共有住所録\筆ぐるめへ保存します。個人ユーザーの住所録とは混ざりません。対応製品と主な対象
| 対応製品 | 主な対象 |
|---|---|
| 筆王 | .FZD |
| 筆ぐるめ | .FGA |
| 筆まめ | .FWA / .FWB / .SDL |
| 楽々はがき | .JSR |
| 宛名職人 | .ATA |
| 筆休め | .FYA |
| はがきスタジオ | .HSA / .HSD |
| はがき作家 | .HWA / .HWC / .HWL |
| はがきデザインキット | ユーザーデータフォルダー候補 |
移行・復元の手順
- 移行先に同じ製品の対応版をインストールします。
- 製品を起動し、[住所録を開く][他形式から取り込む][バックアップから復元]等、メーカーが案内する操作を選びます。
- 個人用は
data\年賀状ソフト\製品名、共有用はdata\年賀状ソフト\共有住所録\製品名から対象ファイルを指定します。 - 氏名・郵便番号・住所・件数を確認します。印刷前に必ずプレビューします。
9. 会計ソフト
現在の自動対象
- 弥生会計 / やよいの青色申告: Documents内の事業所データ候補
- フリーウェイ経理: 選択したWindowsドライブ直下の
KAIKEI_K
移行・復元の手順
- 移行元で会計ソフトを起動し、メーカーまたは販売店の公式手順でバックアップデータを作成します。
- Data Capsuleの会計項目は、公式バックアップに追加する補助コピーとして実行します。
- 移行先へ対象会計ソフトの対応版をインストールします。
- 会計ソフト内の[バックアップの復元][事業所データを開く]等を使い、まず公式バックアップから復元します。
- Data Capsuleのコピーを使う必要がある場合は、
data\会計ソフト\製品名からメーカー指定の場所へコピーし、製品の「開く」操作で指定します。 - 事業所名、会計年度、期首・期末、残高、仕訳件数を照合します。
PCA会計、ブルーリターンAなど、ソフト内で専用バックアップ作成が必要な製品は自動対象外です。各製品の公式バックアップ・復元手順だけを使用してください。
10. Wi-Fi設定を復元する
- 起動画面で[Wi-Fi設定の復元]を選びます。
- [一番上のフォルダーを選択]を押し、例
D:\20260728丸ごとバックアップのようなバックアップルートを選びます。 - 内部の
windows-settings\wifi\wifi-profiles.ywbwifiは自動検出されます。 - 警告を確認し、[Wi-Fi設定を復元]を押します。
- WindowsのWi-Fi一覧から目的のSSIDへ接続できることを確認します。
11. ブックマークを復元する
- 起動画面で[ブラウザーブックマークの復元]を選びます。
- バックアップの一番上のフォルダーを選びます。内部の対象ファイルは自動検出されます。
- 復元したいバックアップ元ユーザー・ブラウザープロファイルを選びます。
- 未保存のフォーム入力等を保存して開始します。対象ブラウザーへ通常終了を依頼し、残るバックグラウンドプロセスは強制終了します。
- Chrome / Edgeは復元先を確認します。現在の
BookmarksとBookmarks.bakを退避してから置き換えます。 - Firefoxはファイル検証後に場所が開きます。Firefoxの[ブックマークを管理]→[インポートとバックアップ]→[復元]→[ファイルを選択]で指定します。
- ブラウザーを起動し、ブックマークバーとフォルダー構成を確認します。
12. 保存先・アクセス権・権利
| 保存先 | 動作 |
|---|---|
| NTFS / ReFS | 完了後、今回作成したバックアップフォルダー配下だけをEveryone所有者・フルアクセスに変更します。元データの所有者・ACLは変更しません。 |
| exFAT | バックアップできます。所有者・ACLを保存できないため、Everyone設定は行いません。 |
| FAT32 | 4GB超ファイル等の制約があるため、実行前に拒否します。 |
権利と利用条件
- Y-TECが権利を持つコード、文書、アイコン、スクリーンショットはApache License 2.0で公開しています。
- 同ライセンスに従って改変、商用利用、再配布できます。ライセンス、NOTICE、第三者表記を保持してください。
- 派生版はY-TEC公式版ではないことを明示し、公式コード署名や公式配布元について誤認させないでください。
- 製品名、会社名、商標は各権利者に帰属します。本アプリは各製品メーカーの公式製品ではありません。
- 詳細は同梱の
LICENSE.txt、NOTICE、BRAND_POLICY.md、ASSET_PROVENANCE.md、THIRD-PARTY-NOTICES.txtを確認してください。
13. 困ったとき
| 症状 | 確認すること |
|---|---|
| 元ドライブが表示されない | ドライブ直下にWindowsフォルダーがあるか、USBが認識されているか確認し、[再検出]を押します。 |
| 開始できない | 管理者権限、新規フォルダー名、同名の有無、空き容量、保存先形式、内容確認の再実行を確認します。 |
| Wi-Fi / ブックマークが見つからない | 内部フォルダーではなく、backup-manifest.v1.jsonがある一番上のフォルダーを選びます。 |
| ブラウザーを終了できない | 未保存内容を保存し、対象ブラウザーとバックグラウンド常駐を手動終了して再実行します。 |
| Thunderbirdに入らない | 実際のProfiles\プロファイル名を選んだか、移行元と同じ版または新しい版か確認します。丸ごと置換前の退避へ戻せます。 |
| MobileSyncが一覧に出ない | Appleアプリの[バックアップを管理]から実際の保存先を開き、Backup\Backupの二重構造やフォルダー名変更がないか確認します。 |
| OneDrive / iCloudの件数が少ない | オンライン専用ファイルは自動ダウンロードせず対象外にします。必要なファイルだけPCへダウンロードして新しいバックアップフォルダー名で再実行するか、移行先で同じクラウドサービスから同期します。 |
| 一部ファイルが失敗した | backup-manifest.v1.jsonの警告を確認し、対象アプリを終了して新しいフォルダー名で再実行します。 |
| マニュアルが開かない | EXEだけを移動せず、ZIPを展開し直してください。PDF版は操作マニュアルフォルダーにあります。 |
14. 公式配布・お問い合わせ
紹介ページ・ダウンロード: https://ytec.cloudfree.jp/forge/projects/data-capsule/
連絡先: https://ytec.cloudfree.jp/forge/contact/
更新時は、公式紹介ページから新しいZIPを入手し、別のフォルダーへ展開してください。作成済みバックアップは保存したままにし、元PCのデータを消さないでください。
お問い合わせにはアプリの版、Windowsの版、操作とエラーの概要を記載してください。実バックアップ、個人情報、Wi-FiのSSID・パスワード、認証情報は送らないでください。上記リンクを開くときだけインターネット接続が必要です。